精神科医の徳田です。
こころのモヤモヤ
人は自分の願い・やりたいこと・思いや考えが伝わらないとき、こころの中でモヤモヤします。
そのモヤモヤ、ほおっておいてはいけません。
モヤモヤは気持ちと気持ちのぶつかり合いなので、熱を帯びてきます。
この熱は葛藤ともいいます。
モヤモヤはほっとかない
こころの中の熱は脳に広がり、自律神経を通じて身体中に広がります。
やがて熱によって心身のバランスが乱れ、調子を崩してしまいます。
そうならないためにも、この葛藤という熱はこころの外に吐き出す必要があります。
モヤモヤの追い出し方
では、どのように熱を外に出すかというと、それが言葉へ置き換えるです。
こころのモヤモヤは、実体がはっきりしません。
しかし言葉にぴったり置き換える事ができれば、その言葉を発する事でこころの外に出す事ができます。
ちょうど揚げ物した後に使った廃油を、かためるテンプルで固めて捨てるようなイメージです。
モヤモヤを言葉に当てはめてく作業は実はなかなかしんどい作業なのですが、でもぴったり当てはまった時は一種の爽快感さえもうまれます。
つまり、言葉にするだけでも癒やしの効果が得られるわけです。
置き換えの先にあるもの
こころのモヤモヤを言葉に置き換える事を繰り返すと何が起きるか。
それはあなた自身の成長です。
自分のこころをしっかりと観察し、気づき、そして語彙の中から言葉を引き出して当てはまる。
ある種、芸術的な技です。
そして、わたしたちメンタルクリニックが患者さんに行っているのは、実はモヤモヤを言葉に置き換えるお手伝いなのです。
毎日、お困りごとでモヤモヤしている方!そのモヤモヤ、言葉に代えて廃棄処分しましょう。
ご静聴ありがとうございました。