何かしらの問題を抱えて不安な時があります。
そんな時にお勧めしている事は、何でも良いので今思っていることをまずは書き出すことです。

私は毎日、モーニングページなることをやっています。
モーニングページとは、作家ジュリア・キャメロン「ずっとやりたかったことを、やりなさい」という書籍で紹介されていた手法です。
毎朝起きたら3ページ、何でもいいから頭に浮かんだことを書き続ける、ただそれだけです。
やり方はシンプルなのですが、書き出している途中から夢中になり運動にも似た感覚になります。
書き終えると、頭のもやもやを外に出してすごくスッキリします。
起床してすぐにおトイレでお通じが出ると気持ちいいですよね。
それと同じことを効果が期待できます。
いわゆる、脳の排泄行為です。

ただ厳密に毎朝3ページかかなくても、書き出すと言う行為自体が、心の安定につながります。
理由は3つあります。

書くことで集中できる

不安があると集中力が散乱します。
その集中力を書き出すことで、1カ所に集めることができます。

可視化訓練ができる

思っていることを言葉に表す事は、見える化ができるようになります。
これはコミュニケーションや創作活動にとても役に立ちます。

役に立つアイディアが必ず浮かぶ

書き出しを続けていると、何か問題が起きていることが多いです。
手を動かしているときは、頭の中でアイデアがわかりやすいです。
脳の中で言葉と言葉はつながっていて、書くことでAという言葉を出すとAとBは繋がっており、一緒に引き出されるという具合に。
そしてBからC、CからD、DからEへというように言葉が次々につながって引き出されるのです。
AからEまで言葉が目に見える形で引き出されてば、空間認知によりこれらの言葉を自由に組み替えられるのです。
その組み替えが、問題解決の方法になるのです。

このように書くという行為は、人間が持っている力を最大限に引き出します。
不安も軽くなり集中力も高まりますので、心の健康に大いに役に立ちます。
「書く」は自然治癒力すなわち「癒やし」でもあるのです。
以上、診察室からお伝えしました。

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